ロシアと中国

バイオエタノール乗り換えを喚起するために、アホみたいに石油価格を吊り上げたから、石油やガスの輸出国であるロシアは大儲けして勢いがついている。


その勢いがあるうちにロシアは更なる資源囲い込みと、温暖化した場合の農業生産が上がる土地の囲い込みを目指しているから、黒海・カスピ海沿岸地域がきな臭いのだろう。トルコあたりまで制圧するつもりかも知れない。


となるとアメリカは、ロシアが力を付け過ぎないように原油やガスの価格は抑え目にして、アメリカが支配している中東の原油は、ロシアの原油よりお買い得だよというシチュエーションにしないといけない。




そうなると中東で戦争している場合ではないので、イラクは安定化させないといけない。
イスラエルが暴れているのはまずいはずだが、どうなるのだろう。


温暖化が進むと、中央アジアは降水量が増えて農業生産が上がるはずなので、この地域がロシアに取り込まれないようにするために、アフガニスタンの米軍を増やして睨みを効かせないといけない。


おそらくこの先は、中国パッシング、対ロシアシフト強化ではないだろうか。




中国は、長江上流の三峡ダムを満水にすると、ダム誘発地震が起きてしまうことが実績として証明されてしまったので、水資源の利用に限界があることが露呈してしまった。


農業でも工業でも、生産力を上げようとすると大量に水が必要になる。水資源はある意味、金や石油よりも重要で貴重な資源。日本が戦後、工業立国でいられたのは、良質な水をふんだんに使えるからでもある。




水資源に限界があるとなると、中国にはどんだけ金と人を突っ込んでも、使える水の量以上に成長することは出来ない。


長江流域はまだ余裕があるほうだが、黄河流域だと工業地帯の地下水使い過ぎによる地盤低下が既に問題になっているらしい。地盤低下が起こるようだと、もう水資源の利用は上限いっぱいまで来ている。


となると、大規模なダムを作るか、水に余裕がある地域に工場を分散しないと、これ以上の生産の拡大は不可能ということになる。




世界最大規模の三峡ダムが完成したことで水の不安は解消されるはずだったが、満水にしてみたら懸念されていたダム誘発地震が発生してしまったので、三峡ダムは現在の土木技術ではフル稼働は無理っぽい。


つまり中国は、土木技術にブレークスルーが起きて水を引っ張ってこれるようになるか、気候変動でもっと雨が降るようにならないと、これ以上の成長は難しいというところまで来てしまったことになる。


ユダヤが中国から投資マネーを引き抜いてしまったのは、自然災害が連発して投資が焦げ付いたというのもあるだろうけど、水資源の限界が見えてしまって、成長が飽和点に近いから、もはや投資先としておいしくないと見切りをつけたからのような気がする。




そうなると中国は見捨てられてしまうので、中国が成長すること前提で組まれていた色々なシフトは機能しなくなってしまい、ご破算ということになる。


東南アジアは中国へ食料を売るつもりで生産を増やしていたはずだが、これは別の売り先を考えないといけない。


日本は成長した中国に工業製品を売りつけるつもりで、2008年頭まではインフレ前提の拡大路線で正社員を増やす雇用体制を組んでいたのが、今や派遣切りの嵐。


韓国は中国に出稼ぎをたくさん出していたが、働き口がなくなって撤退。
ちなみに韓国版サブプライムローンってのは既に破綻していて、4兆円の損害だそうだ。


ソマリアの海賊は、ロシアから黒海沿岸経由で積み出す原油がスエズ運河を通れないようにして、中国向け原油は中東から買うしかないようにするのも一つの目的であったように思われる。
今後は中国の石油消費が減るので、中東の原油をヨーロッパに売りたいから、逆にスエズはたくさん通したいから海賊は討伐されるはず。 kabarai-kaba.net
中国が成長限界で、ロシアとアメリカは敵対的となると、BRICs諸国のうちのRとCはもう投資先として使い物にならない。残りのBとIはどうなるだろうか。